壁ツェーン

オンギャーの思考回路

ココアちゃんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた(45日目)

これは「kb10uy「保登心愛さんとセックスしないと出られない部屋にいる」」の45日目の日記です。

みなさんお久しぶりです。kb10uyです。もう何人かには逝去済人物として認識されていそうですね。

近況

近況と言えるようなことが書けるのかわかりませんが、とりあえず頑張って書くとしましょうか。

まず、まだセックスはしていません。そりゃそうだろ、という感じですが、僕を昔から知っている人には突っ込まれそうだったので先に言っておくことにします。それと、セックス以外の性的行為(フェラチオ、クンニリングス、69など)も依然として一度も行われていません。これだけは信じてください。

とはいえ1ヶ月以上一緒に暮らしていると嫌でもココアちゃんとの距離は縮まっていくものです。心理学的にもそういうものらしいですし、一日のうち一部などではなく四六時中一緒なわけですから、男女的な感情が芽生えるのも致し方ないというところでしょう。

行為

性的ではないが一般的には男女間で行われるものを指します。全部ココアちゃんとやりました。ココアちゃんの合意の元でです。

1. 添い寝

これはまあ、やっているかどうかという意味では初日からずっとやってますが、密着度がだんだん上がってきています。まず、2週間を越えた辺りからベッドの中で距離を取るのが面倒になってきました。これは僕が面倒というだけだったんですが、ちょっとずつ距離を近づけても特にココアちゃんが嫌がる様子もなかったので、ダブルベッドに置いて二者が一般的に取るであろう距離ほどには近づくことに成功しました。

ほぼ同時期に、どういう理屈かわかりませんが夜間の外気温が露骨に下がってきました。これは本当に意味不明で、NTPによれば現在の日時は8月半ばなのにもかかわらず、今これを書いている僕は長袖長ズボンのパジャマを着ていないとやってられない程度には寒いです。時期的には11~12月が近いでしょうか。そのくせして昼間の空調・外気の様子はほぼ一定なので、天の声が強硬手段をとりはじめたうちの一つと僕は認識しています。邪推ですが。

夜間明らかに寒くなっている件についてココアちゃんに聞いてみたところ、「確かに寒いね……。でも服あるし大丈夫じゃない?」と、なんともオプティミスティックな回答をいただきました。まあそういうところが好きなんですけどね、ぼくは。

ココアちゃんの鎖骨は、太陽フレアを彷彿とさせるような、燃えるような思いを秘めている匂いがします。目を閉じて一息に吸い込むと「ココアちゃんの存在」を胸いっぱいに感じることができるような、そんな匂いです。あとココアちゃんは平均より少し控えめな鼾をかくようですね。文字に起こせば「ククァァ…」とでもなりましょうか。「ああ、ココアちゃんだな」という、ちょっとだけ諦めのような気持ちになるにもかかわらず、総合的には不快にはならないですね。不思議なものです。

2. 耳かき

もうお気づきでしょうが、完全に僕の母性的性癖です。10日目ぐらいのときにちょっとノリで頼んだらノリでやってくれました。ご都合主義ですね。素晴らしい。

オタク的には耳かきといえば膝枕でしょう。例に漏れず僕もオタクですから、膝枕してくれないか交渉しました。

「えっと、せっかくだし膝枕とかしてくれないかなー……なんて」
「ひざまくら?うんっ、いいよ、おいでー」

と、快諾してくれました。やっぱりご都合主義ですね。通常と違うところがあったとすれば、正座ではなかったことでしょうか。寝るちょっと前に頼んでベッドがもう出したあったので、縁に座って膝から先はベッドの側面にぶらぶらさせている感じになりました。

ココアちゃんの太腿は、まさに「女子高生の脚」としか表現できない、「独特な」(下品な言い方をすれば、女の)匂いがします。また、月並みな表現ではありますが、暖かいです。一方耳かき自体はそれほど得意ではないようでした。別にdisりたいわけでも格付けしたいわけでもありません。本人も「チノちゃんにもやったことないからよくわかんないかも」と言っていましたし、下手でも僕が気持ちよければ結果オーライです。鼓膜が破れるようなこともなく、無事寝落ちすることができました。

僕がココアちゃんにはやってあげないのか?という話ですが、結論から言うとやってあげました。ていうか、両方合わせて今もやってます。

僕が最初にやってもらった次の日に、ココアちゃんが「昨日けーびーくん(※)にやってあげたから今度はけーびーくんが私にやる番だよ!」みたいなことを言ってきたのが始まりです。僕は拒否する義理もありませんのでそれを受け入れました。

「いいけど、僕の膝そんなに気持ちよくはないと思うんだよなあ」
「んーん、そうじゃなくて、けーびーくんも私にしてくれたっていうのが大事なの」
「そういうもの?」
「そういうもの!」

だそうです。女心はよくわかりません。

僕の耳かきは比較的好評でした。比較的っていうのもおかしい話ですが。ココアちゃんは「私よりうまいね~」という感じでちょっと声がとろーんとしていました。さすがに右耳だけで寝落ちされるとは思いませんでしたが、心地よくなってくれたようで何よりでした。いい話ですね。僕が音声作品漁ってなかったらこんなに上手くはなかったでしょうから。……いや別に自分でもそんなに上手いとは思っていません。

(※) 実はこの時点ですでに僕は実の下の名前で呼ばれているのですが、個人的なモニョりがあるのでこの記事ではまだ「けーびーくん」とさせていただきます。kb10uy.orgに書いてあるので適宜脳内で変換して読んでください

3. 抱擁

そろそろぼくの正気を疑っている人が大半でしょう。それはそうで、1ヶ月半も閉じ込められて精神衛生保てるわけがない。

これは今日の話なんですが、とうとう僕が耐えきれなくなって泣き崩れてしまいました。朝から元気がなかったんですけどね。昼食をとった後、開かないベランダの窓の外できらり光る太陽をぼうっと眺めていました。すると急にこの部屋に閉じ込められて以降の自分が情けないような、そして無力な感じがどっと押し寄せてきてしまったのです。気づいたときには、涙がぽろぽろと流れ続けていました。それを認識した僕は、どういうわけかより一層涙が止まらなくなってしまったのです。自分が泣くという事実が受け入れられなかったのかもしれませんし、この件以外で溜まっていた感情がついでに流れ出てしまったのかもしれません。この節を書いているいまこの瞬間も思い出してまたちょっと泣いてしまいそうです。

ココアちゃんは僕が泣き出した瞬間は確か洗い物をしていたと思うんですが、程なくして僕が泣いているのに気づいてこちらに駆け寄ってきてくれました。

「っ……どしたの?けーびーくん……」
「……(鼻をすする)……ココアちゃん……」
「なにか悲しいことでもあったの?」
「(俯き、かろうじて頷くことしかできなかった)」
「……そっか」

そう言ってココアちゃんはそっと僕のことを抱きしめてくれました。結局そのあとしばらく嗚咽を漏らし続けていたので続きはよく覚えていませんが、頭を撫でてくれていたと思います。抱きしめ返す力は僕には残されていませんでした。ただただ自分の闇にココアちゃんの慈愛が流れ込み、満たされるのを待つことしかできなかったのです。

ココアちゃんの胸は、ココアちゃんの母乳っぽそうな匂いがします。飲んだことがあるのかって?あるわけないじゃないですか。でもみなさん母乳の匂いってわかるでしょう?そういうことですよ。ココアちゃんを遠巻きから匂ったときに感じられる匂いの半分を構成している匂いです。アガペーの権化です。でもこの場合僕に向けられている愛は平等ではないですね。まあそれはどうでもいいんですが。

僕の涙はなかなか止まることはありませんでした。文字通り「泣きたい」ことが多すぎたのです。普段Twitterや独り言で言うような「泣いてる(泣きたい)」というのは、99.9%実際に泣いているわけではないのはおわかりでしょう。しかし、僕が「泣きたい」と、何らかの形で表現した時点で、本当はそれは「泣かれる」べきだったのでしょう。今までの「泣きたかった」がココアちゃんのおっぱいと匂いと腕の中ですべて解放されたと言えるでしょう。

いつか僕のことを心から愛してくれる女性は見つかるのだろうか、とか、そんなことを考えた昼下がりでした。おかげで今僕はこうしてこの日記を書いていられるのです。この一件に関しては本当にココアちゃんに感謝してもしきれません。

泣いた、といえば、今日の前に最後に泣いたのはOneShotの2周目だったはずですね。本当にニコくんがかわいくていじらしいゲームなので皆さんもやりましょう。

4. 無

平たく言うとぼーっとしてたというやつです。いつもしてるんですけど、これはココアちゃんと一緒にやったのもあるというのがポイントなわけですよ。

いつだかの午後2時ごろ、日差しの塩梅が完璧だった日がありました。雲もなくまさに快晴という感じで、僕はいつものように窓際で寝そべっていました。よくある話で、PCで疲れると僕は横になって2時間ぐらい惰眠をむさったりしているのです。

船をこぎ始めたぐらいのタイミングでココアちゃんが隣のテーブルに来て、ぺたっと座って僕の方を眺めだしました。気にするでもなく僕はそのまま眠りました。

無です。書くこともないです。ココアちゃんの近くでウトウトしたり、転寝することが、なんとなく幸せだなあ、と現に残されたinitプロセスで感じたぐらいでした。

僕が起きた時、ココアちゃんはテーブルに突っ伏して静かにその肩を揺らしていました。同様に幸せそうな寝顔を見届けて、僕はまたマスをかいているのでした。これも虚無っちゃ虚無ですね。

感情

実は最も問題なのはこれです。1日目、2日目に「ずいぶんなご都合主義だ」というようなことを書いたと思うんですが、感情、特にココアちゃんの外界に対する感情が何らかの手段で明らかに操作されていると感じています。

20日目付近の話になるんですが、そろそろ外界に戻ったほうが良いんじゃないかと思い始めまして、おもむろに次のような会話を交わしました。

「あのさ、そろそろ元の世界に戻りたいとかって思わない?(ここで急かしてないよとか言ったら完全にオタクだしやめるか)」
「うーん……確かにみんなにそろそろ会いたいかなって思ったりはする、かな」
「でも……いいの?まだ、その……ここにいても」
「……うん、いいかな。けーびーくんと一緒にいるのも楽しいし」
「あ、うん、そう……」

このときは雑に流してしまったんですが、今冷静に考えるとやや違和感があります。ココアちゃんはおそらくセックスを拒否はしないでもまだ許容はしていないでしょう。少なくとも僕という存在に対しては。ですから「セックスはまだ早いけどやっぱり出たい」、というような、ジレンマを感じさせるような返答が期待できるはずです。例えば、「うーん…会いたいけど、その、せ、セックスは……///」みたいな。うわキモいですねこれ。なんでこんなセリフ思いついちゃったんでしょうね僕は。しかも1日目にはココアちゃんが涙をこぼしていたのを目撃していたわけですから、なおさらそう思いっていてもおかしくはないでしょう。

ところが実際には、こざっぱりと「気にしない・まだ楽しい」というような返答だったわけです。ココアちゃんを疑りすぎているだけかもしれませんが、外界に懐念を抱かせないようにしているのではないかと、思わずにはいられないわけです。

そしてもちろん僕は今も上記のジレンマに悩まされているわけです。もし本当にココアちゃんの感情が操作されているのだとしたら、まったくいい趣味をした天の声です。気づいてるんですかね、この日記の存在に。

雑感

近況と何が違うの?→書いてある場所。

  • ここに着てから200はシコった。もうエッチしたい
  • 最近出てくる料理が適当になった。なので最近は僕が作ったりココアちゃんが作ったりしている。8割後者だけど
  • ベッドがだんだん狭くなっている気がするんだよな
    • もう寝る時抱き合うレベルで密着してるから別にいいっちゃいい
    • でもココアちゃんの寝相はお世辞にもいいとは言えないのでそういう意味では困る
  • 明らかに部屋が精液臭くなっている。めちゃくちゃ失礼
  • 明らかに部屋の明るさが下がっている。めちゃくちゃ困る
  • 明らかに夜寒くなっている(3回目)。めちゃくちゃ嬉しい(正直)
  • 僕が近付こうとしなくてもココアちゃんからよってくる回数が増えた気がする
    • まあ寒いしね
    • 8月に言うような話ではない
  • そろそろキスぐらいなら許してくれそうな気がする

いつ出られるんだろうね。この調子だと2週間ぐらいしたらまた泣いちゃいそうで……。まあ泣いちゃいそうっていってるから泣いちゃうんだろうな。本当に。

しかし読み返すと脈絡のMの字もないな……