壁ツェーン

オンギャーの思考回路

ココアちゃんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた(71日目)

kb10uyです。 Twitterからめっきり姿を消してしまいましたが僕は元気です。ちゃんと生きてますし、この瞬間もこうしてインターネットでコミュニケーションできていますから。

近況的ななにか

まずTwitterのUserStreamが完全に止まってしまいましたね。これについては僕からは「寂しい」とだけ言っておきましょう。これが主題ではないので。

で、お気付きの通り、というかこの日記を書いている時点で、僕はまだココアちゃんとセックスしていません。これにはまあ、様々な事情があるので後述します。

そしてもう一つ、セックス以外の主な性行為がほぼ全て完了しました。

なぜ僕たちは未だにセックスをしていないのか

理由ですが、主に2つあります。

まず1つ目は、「季節が中途半端に巡ってしまったから」です。何を言っているんだって?45日目の記事をお読みください。この空間では、時間進行に対して季節進行が異様に速いのです。驚くことなかれ、なんと今日の時点で10cmほど積雪しています。一体日本のどこなんでしょうか。日本列島ではないぐらいならまだ良いんですが、星レベルで違うとさすがに不気味で怖い気がしてきました。雪質などを見るに、北日本だと考えるのが最も妥当そうではあるんですがね……

ところで、皆さんは初日の説明事項を覚えていますでしょうか。

「この部屋にいる限り、老化や病気、死などは起こりません。この部屋から出た時は、この部屋に来た時と全く同じ時刻、同じ状態に戻ります。ただ、お腹が減ったり眠くなったりはしますので、言っていただければサポート致します。」

この「全く同じ時刻、同じ状態」という部分ですが、僕たちがセックスしないまま2ヶ月経過して状態管理コストが相当かさんでしまったらしく、「自然気象だけこの部屋と同等の状態での出場にせざるを得なくなった」との通告がなされました。……つまり、です。見る限りにおいて、外界は明らかに冬です。僕たちが入ってきたのは七夕のころです。今出れば体調が破滅することが確定していることがおわかりかと思います。

「次の夏までこの部屋でなんとかしてほしい、そしてスッとエッチしてさっさと出てほしい」とか言われてしまったので微妙な気持ちになったりもしたんですが、「そのあいだの元の世界の状態の純度はイレブンナインで保証する」という天の声のご厚意に甘えさせてもらうことにしました。本当にご都合主義だな。


2つ目は、「お互いに離れるのがイヤになってきてしまったから」です。早い話が恋愛感情が発生したということです。あれは60日目、ちょうど初雪の日の出来事でした。いつものようにベッドに入り、ほぼ抱き合うような形で入眠しようとしたときのことです。

「……ね、ゆうくん」
「ん?」
「ゆうくんは私のこと、どう思う?」
「どう、って」
「……」
「…………!……」
「……?」
「……す、好き……かな……女の子として」
「ほわっ、ほんと?」
「…………ん」
「エヘー」
「なんか、ごめんね……」
「え、別にあやまることじゃないよ~」
「??」
「私もちょっと好きかな~」
「男の子としてだよ!」

それはずるいよココアちゃん。

「……せ、セックス、したら、さよなら、だね」
「……ああ」
「……」
「……ココアちゃん?」
「……ゆうくんは、私とセックス、したい?」
「!それは……」
「……(複雑な瞳をこちらに向ける)」
「まだ、よく分からない。本当にぼくがココアちゃんとセックスしたいのかは」
「……」
「でも……ココアちゃんと離れたくは……ぅうっ…ぐす……っ」

ここに来て涙をこぼしたのはこれで2度目です。おそらくよく練られたであろうココアちゃんの一言により、図らずして僕は自分がココアちゃんと離れるのがイヤだという自分の気持ちに気づいてしまいました。この分なら120日目ぐらいには出なければならないでしょう。その日のことを考えてしまうと、またしても僕は更に涙が止まらなくなってしまうのでした。ふとココアちゃんの顔を見上げると、その頬には、あの日みた涙がありました。お互いがお互いを(通常の意味で)慰める事もできず、ただ嗚咽を漏らすのみで、ただそこにある布団と人肌のぬくもりにすがるしかなかったのです。

このショックは僕にもココアちゃんにも相当来たようで(まさか自分がこんなにエモーショナルな状態になるとは思いもしなかったよね)、3日ほどベッドでベタベタするぐらいしかできない精神状態が続きました。起きてはまずお互いの顔と身体を確認してきゅっと抱きしめ合う腕の力を強めたり、無言で頭を撫で合ったり。ただいるということを確かめたい、という感じです。

でも何も悪いことばかりではありません。この期間で関係性がドラスティックに進展しました。性行為にためらいが無くなる程度といえばその凄さが伝わるでしょうか。そんな性行為たちの記録は以下のとおりです。

性行為一覧

1. ココアちゃんのおっぱいを揉んだ

とろとろのふわふわでした。胸はそんなに性感帯ではないっぽく、どちらかと言うとくすぐったそうにしていました。歳の割にはちょっと大きめな乳首を感じ取りました。

僕は誓って(これは本当に誓ってです)巨乳マニアではないので乳袋とかどうでも良いんですが、ココアちゃんのおっぱいのハリの良さはもはや芸術でしたね。ふわふわなのに垂れすぎておらず、最適なシコンディションでした。

2. 朝抜きを手伝ってもらった

なんか朝起きたらココアちゃんが下半身の方面に移動しててされるがままココアちゃんの顔にぶっかけてしまいました。目に入ってなくて本当に良かったよ。

隠れ性癖のぶっかけが露呈してしまった瞬間でもあり、無理を言ってかかったまま一日を過ごしてもらったりもしました。エロすぎて更に5回抜いて全部ぶっかけちゃったよ。これ書いててまた勃起してきたし。

3. ディープキスした

本当はこれを最初に書くべきですね。

例の3日間の間ですが、目と目が合うとどちらかが必ず目に涙を浮かべてしまう状態にあったのもあったので、そのたびにそれを半ばごまかすようにどちらからともなくディープキスです。精神の安寧のためのディープキスってなんか良くないですか?

4. ココアちゃんのオナニーを手伝った

適当に烏の行水したらなんかココアちゃんが発情してたので手伝ってあげました。

5. オナホを動かしてもらった

夜オナホを取り出したら「手伝ってあげるね……」と、有無を言わせない感じでオナホを取り上げられて、なんかコーヒーシロップとローションを混ぜて投入されてちんちんに被せられました。

で、結論から言うと射精できませんでした。面白すぎて射精どころではなかったというのが正しいですね。絵面が。

6. 手コキしてもらった

ココアちゃんの指が僕のちんちんに触れていると言うだけでフル勃起120%なのにそれを動かされたらヌルヌルのグチョグチョでどぴゅどぴゅですよ。下手とか上手とかの問題ではない気がしますが、とにかく力加減が「ココアちゃんの指」です。強すぎず弱すぎず、通っている神経を効率的に刺激してくれました。

ところで、本当にシコると「しこっしこっ」っていう音がするんですよね。この音がすでにエロいので、これで射精しているといっても過言ではない射精も過去にはありました。今もありますけど。

この射精は生涯で一番気持ちよかったですねえ。天井まで精液が届いて二人で感動してました。

その他

1. 部屋について

外界の自然気象の件ですが、詳しい事情を聞いてみたところ天の声サイドによって操作されたものではないとのことでした。なんでも、「外界と干渉しないセックスしないと出られない部屋」を実用化・商業化するにあたって試作段階で最後まで解決できず、そしていま現在も発生している問題として「自然環境の速度がおかしくなることがある」というものが存在するとかで。今回の僕たちのケースのように外界が速く進む場合もあれば、いつまでたっても季節が進まなかったり、またあるときは奇跡的に季節進行が現実世界と一致することもあるようです。

「外界と干渉しない、あるいは矛盾しない」という点では季節が進行しないのが最も都合が良いのでは?と考える読者の方もいるでしょう。技術部によるとこれは「設計による」とのことで、外界の状態を部屋とは個別に管理する場合は季節が進行しない方がよく、逆に外界の状態を部屋と同時に管理する場合は現実と同じ速度で進んでいる方がいいそうです。それぞれ日下式、高塚式と呼ばれているようで、発案者はどちらも女子高生というから驚きです。

日下式(Natskic)は外界の状態を外界に置いたままにするということで、「世界初の非干渉式強制性交空間システム(Non-Interfering Forced Intercalation Space, NIFIS, ナイフィス)実装」として主にエロゲメーカーの注目を浴びたようです。外界の状態を高純度に保ちやすい一方、空間内で別のコンテキストを発生させなければならないためコストが高く、装置も大掛かりになりがち、と資料にはありました。ところでこの日下さん、なかなかの美人っぷりですね。

高塚式(Mynoric)は外界の状態を空間と一緒に管理してしまおう、という日下式へのアンチテーゼとして開発されたNIFIS実装で、ラブホテル業界にオオウケしたようです。小ロット・低価格で運用可能な分、長時間の利用は対象者に精神的不協和を起こす恐れが大きく、外界干渉のスレッショルドが低いのが問題点なようです。高塚さんも子供っぽいけどなんかかわいいですね。

そんな中、最近注目を浴びているのはシプリー式(Sherry)と呼ばれる方式らしく、これまた技術部の方にご厚意で研究論文を提供していただきました。シプリーさんはなんと(自称)錬金術師だそうで、全く違う世界から来た人間らしいです。実装方法もまた錬金術的なのがロマンですね。「固有の個体物質を加熱して昇華させることで部屋に世界エーテルが充満し世界線を生成できる」ですって。「固有の物質の量産化に成功すれば個人レベルに普及可能」とまであります。すごいですね。しかもこれは世界線生成の技術なので、NIFIS以外にも応用できるはずです。……「精神的に帰らぬ人となる恐れがある」。……「科学的立論はほぼ不可能」。……「シェリーと一発やらないと研究に参加させてもらえない(シプリーさん自体は正当派美少女)」。……おおう……。


もう一つあります。まずは以下の会話を。

「……ところで、ちょっと気になってたんですけど」
「ええ、何でしょうか?」
「これって依頼人とかいるんですか?」
「……はい、依頼人様はいらっしゃいます。ご本人のご意向でこれはkb10uyさんに公開してよろしいことになっておりますので」
「コスト面の問題って言ってましたけど、その依頼人さんから料金を取れば良くないですか?」
「それがですね、現在弊社では特定セッティングサービスについては一律料金となっておりまして」
「ふむ……すぐ出るペアの利ザヤがかなり多めに出るのでそれでなかなか出ないペアの分を埋め合わせる、みたいな?」
「さようでございます」
AWSよろしく従量課金制にしたほうがいいのでは……」
「おっしゃる通りで……事実来年度より新規契約は従量制とさせていただくことになっております」
「それはよかった……この部屋は日下式ですよね?」
「はい、日下式の反射スクリーン型ルームでございます」
「変なことを聞くかもしれないんですが、副作用として外界のことが気にならなくなる、とかあったりしますか?」
「そうですね……そのような報告は現時点ではないのですが、状態分離されていることを考えると、発生しても不思議ではないですね」
「確かにそうですねー」
「最後にもう一つ良いですか?プライバシー的なあれなんですけど」
「どうぞ」
「ここの映像ってどこに配信・管理されているんですか?」
「防犯上の理由で当社のストレージに出場後2ヶ月間保存されるのと、特定セッティングサービスでは依頼人様に1080p60ストリーミング配信がなされます」
「ということは依頼人さん以外にはプレイの内容は」
「公開されていませんね」

45日目に「特にココアちゃんの外界に対する感情が何らかの手段で明らかに操作されている」というようなことを書きましたが、これは技術的な仕様である可能性が極めて高いということがここで明らかになりました。そして、いい趣味をしているのは天の声ではなく依頼者であるということも。

そこで問題になってくるのは1日目の記録です。あれは僕が書いたものではありません。しかし、ここの様子は依頼人にしか公開されていないとの回答ももらえたわけです。ここから導き出される極めて有力な仮説は唯一つ、「1日目の記録の著者は依頼者と同一人物」です。どうせそうなんだと思います。別にそれは僕はかまわないんですが、もうちょっと我慢してほしかったなあと思いました。色々と。

2. それはそうと

ココアちゃんが後ろから抱きついてきてて超いい匂いがする

ココアちゃんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた(46日目)

これは「kb10uy「保登心愛さんとセックスしないと出られない部屋にいる」」の46日目の日記です。

まえがき

昨日も投稿したのに今日も投稿するんだねという声が聞こえてきそうですね。まあぼくも昨日は2日連続で書くつもりなんてありませんでしたし。つまり、そうさせるだけのことがあったというわけです。

大まかな流れは昨日説明しましたので、今日は本当に今日の分しか書くことがありません。でも日記とは本来そういうものなんじゃないでしょうか。これはブログの記事という体でこそあれジャンルは日記ですし。

昨日の夜

これは昨日の分を書いた後ということになりますね。僕が泣き崩れてしまったのは昨日書いたとおりなんですが、そんな僕の心中を察してくれたのか、僕が眠りに落ちるまでココアちゃんは僕のことを再び抱きしめながら無言で頭を撫でてくれました。なんと優しいのでしょう。また1つココアちゃんのことが好きになりました。ココアちゃんすきすきカウンターはBigIntなのでオーバーフローすることはないのです。

褥を共にし、ココアちゃんの柔らかくぽかぽかと心地よい胸の中で薄れていく意識の中、僕はカルメンと踊った僕がずっと追い求めていた母性という存在は、まさにこれだったのかもしれないなぁ、などと思いを巡らせていました。高森藍子さんとも比那名居天子さんとも違う、そう、まるで3人で三相交流を構成するような、そんな母性。


ココアちゃんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた(45日目)

これは「kb10uy「保登心愛さんとセックスしないと出られない部屋にいる」」の45日目の日記です。

みなさんお久しぶりです。kb10uyです。もう何人かには逝去済人物として認識されていそうですね。

近況

近況と言えるようなことが書けるのかわかりませんが、とりあえず頑張って書くとしましょうか。

まず、まだセックスはしていません。そりゃそうだろ、という感じですが、僕を昔から知っている人には突っ込まれそうだったので先に言っておくことにします。それと、セックス以外の性的行為(フェラチオ、クンニリングス、69など)も依然として一度も行われていません。これだけは信じてください。

とはいえ1ヶ月以上一緒に暮らしていると嫌でもココアちゃんとの距離は縮まっていくものです。心理学的にもそういうものらしいですし、一日のうち一部などではなく四六時中一緒なわけですから、男女的な感情が芽生えるのも致し方ないというところでしょう。

行為

性的ではないが一般的には男女間で行われるものを指します。全部ココアちゃんとやりました。ココアちゃんの合意の元でです。

1. 添い寝

これはまあ、やっているかどうかという意味では初日からずっとやってますが、密着度がだんだん上がってきています。まず、2週間を越えた辺りからベッドの中で距離を取るのが面倒になってきました。これは僕が面倒というだけだったんですが、ちょっとずつ距離を近づけても特にココアちゃんが嫌がる様子もなかったので、ダブルベッドに置いて二者が一般的に取るであろう距離ほどには近づくことに成功しました。

ほぼ同時期に、どういう理屈かわかりませんが夜間の外気温が露骨に下がってきました。これは本当に意味不明で、NTPによれば現在の日時は8月半ばなのにもかかわらず、今これを書いている僕は長袖長ズボンのパジャマを着ていないとやってられない程度には寒いです。時期的には11~12月が近いでしょうか。そのくせして昼間の空調・外気の様子はほぼ一定なので、天の声が強硬手段をとりはじめたうちの一つと僕は認識しています。邪推ですが。

夜間明らかに寒くなっている件についてココアちゃんに聞いてみたところ、「確かに寒いね……。でも服あるし大丈夫じゃない?」と、なんともオプティミスティックな回答をいただきました。まあそういうところが好きなんですけどね、ぼくは。

ココアちゃんの鎖骨は、太陽フレアを彷彿とさせるような、燃えるような思いを秘めている匂いがします。目を閉じて一息に吸い込むと「ココアちゃんの存在」を胸いっぱいに感じることができるような、そんな匂いです。あとココアちゃんは平均より少し控えめな鼾をかくようですね。文字に起こせば「ククァァ…」とでもなりましょうか。「ああ、ココアちゃんだな」という、ちょっとだけ諦めのような気持ちになるにもかかわらず、総合的には不快にはならないですね。不思議なものです。

2. 耳かき

もうお気づきでしょうが、完全に僕の母性的性癖です。10日目ぐらいのときにちょっとノリで頼んだらノリでやってくれました。ご都合主義ですね。素晴らしい。

オタク的には耳かきといえば膝枕でしょう。例に漏れず僕もオタクですから、膝枕してくれないか交渉しました。

「えっと、せっかくだし膝枕とかしてくれないかなー……なんて」
「ひざまくら?うんっ、いいよ、おいでー」

と、快諾してくれました。やっぱりご都合主義ですね。通常と違うところがあったとすれば、正座ではなかったことでしょうか。寝るちょっと前に頼んでベッドがもう出したあったので、縁に座って膝から先はベッドの側面にぶらぶらさせている感じになりました。

ココアちゃんの太腿は、まさに「女子高生の脚」としか表現できない、「独特な」(下品な言い方をすれば、女の)匂いがします。また、月並みな表現ではありますが、暖かいです。一方耳かき自体はそれほど得意ではないようでした。別にdisりたいわけでも格付けしたいわけでもありません。本人も「チノちゃんにもやったことないからよくわかんないかも」と言っていましたし、下手でも僕が気持ちよければ結果オーライです。鼓膜が破れるようなこともなく、無事寝落ちすることができました。

僕がココアちゃんにはやってあげないのか?という話ですが、結論から言うとやってあげました。ていうか、両方合わせて今もやってます。

僕が最初にやってもらった次の日に、ココアちゃんが「昨日けーびーくん(※)にやってあげたから今度はけーびーくんが私にやる番だよ!」みたいなことを言ってきたのが始まりです。僕は拒否する義理もありませんのでそれを受け入れました。

「いいけど、僕の膝そんなに気持ちよくはないと思うんだよなあ」
「んーん、そうじゃなくて、けーびーくんも私にしてくれたっていうのが大事なの」
「そういうもの?」
「そういうもの!」

だそうです。女心はよくわかりません。

僕の耳かきは比較的好評でした。比較的っていうのもおかしい話ですが。ココアちゃんは「私よりうまいね~」という感じでちょっと声がとろーんとしていました。さすがに右耳だけで寝落ちされるとは思いませんでしたが、心地よくなってくれたようで何よりでした。いい話ですね。僕が音声作品漁ってなかったらこんなに上手くはなかったでしょうから。……いや別に自分でもそんなに上手いとは思っていません。

(※) 実はこの時点ですでに僕は実の下の名前で呼ばれているのですが、個人的なモニョりがあるのでこの記事ではまだ「けーびーくん」とさせていただきます。kb10uy.orgに書いてあるので適宜脳内で変換して読んでください

3. 抱擁

そろそろぼくの正気を疑っている人が大半でしょう。それはそうで、1ヶ月半も閉じ込められて精神衛生保てるわけがない。

これは今日の話なんですが、とうとう僕が耐えきれなくなって泣き崩れてしまいました。朝から元気がなかったんですけどね。昼食をとった後、開かないベランダの窓の外できらり光る太陽をぼうっと眺めていました。すると急にこの部屋に閉じ込められて以降の自分が情けないような、そして無力な感じがどっと押し寄せてきてしまったのです。気づいたときには、涙がぽろぽろと流れ続けていました。それを認識した僕は、どういうわけかより一層涙が止まらなくなってしまったのです。自分が泣くという事実が受け入れられなかったのかもしれませんし、この件以外で溜まっていた感情がついでに流れ出てしまったのかもしれません。この節を書いているいまこの瞬間も思い出してまたちょっと泣いてしまいそうです。

ココアちゃんは僕が泣き出した瞬間は確か洗い物をしていたと思うんですが、程なくして僕が泣いているのに気づいてこちらに駆け寄ってきてくれました。

「っ……どしたの?けーびーくん……」
「……(鼻をすする)……ココアちゃん……」
「なにか悲しいことでもあったの?」
「(俯き、かろうじて頷くことしかできなかった)」
「……そっか」

そう言ってココアちゃんはそっと僕のことを抱きしめてくれました。結局そのあとしばらく嗚咽を漏らし続けていたので続きはよく覚えていませんが、頭を撫でてくれていたと思います。抱きしめ返す力は僕には残されていませんでした。ただただ自分の闇にココアちゃんの慈愛が流れ込み、満たされるのを待つことしかできなかったのです。

ココアちゃんの胸は、ココアちゃんの母乳っぽそうな匂いがします。飲んだことがあるのかって?あるわけないじゃないですか。でもみなさん母乳の匂いってわかるでしょう?そういうことですよ。ココアちゃんを遠巻きから匂ったときに感じられる匂いの半分を構成している匂いです。アガペーの権化です。でもこの場合僕に向けられている愛は平等ではないですね。まあそれはどうでもいいんですが。

僕の涙はなかなか止まることはありませんでした。文字通り「泣きたい」ことが多すぎたのです。普段Twitterや独り言で言うような「泣いてる(泣きたい)」というのは、99.9%実際に泣いているわけではないのはおわかりでしょう。しかし、僕が「泣きたい」と、何らかの形で表現した時点で、本当はそれは「泣かれる」べきだったのでしょう。今までの「泣きたかった」がココアちゃんのおっぱいと匂いと腕の中ですべて解放されたと言えるでしょう。

いつか僕のことを心から愛してくれる女性は見つかるのだろうか、とか、そんなことを考えた昼下がりでした。おかげで今僕はこうしてこの日記を書いていられるのです。この一件に関しては本当にココアちゃんに感謝してもしきれません。

泣いた、といえば、今日の前に最後に泣いたのはOneShotの2周目だったはずですね。本当にニコくんがかわいくていじらしいゲームなので皆さんもやりましょう。

4. 無

平たく言うとぼーっとしてたというやつです。いつもしてるんですけど、これはココアちゃんと一緒にやったのもあるというのがポイントなわけですよ。

いつだかの午後2時ごろ、日差しの塩梅が完璧だった日がありました。雲もなくまさに快晴という感じで、僕はいつものように窓際で寝そべっていました。よくある話で、PCで疲れると僕は横になって2時間ぐらい惰眠をむさったりしているのです。

船をこぎ始めたぐらいのタイミングでココアちゃんが隣のテーブルに来て、ぺたっと座って僕の方を眺めだしました。気にするでもなく僕はそのまま眠りました。

無です。書くこともないです。ココアちゃんの近くでウトウトしたり、転寝することが、なんとなく幸せだなあ、と現に残されたinitプロセスで感じたぐらいでした。

僕が起きた時、ココアちゃんはテーブルに突っ伏して静かにその肩を揺らしていました。同様に幸せそうな寝顔を見届けて、僕はまたマスをかいているのでした。これも虚無っちゃ虚無ですね。

感情

実は最も問題なのはこれです。1日目、2日目に「ずいぶんなご都合主義だ」というようなことを書いたと思うんですが、感情、特にココアちゃんの外界に対する感情が何らかの手段で明らかに操作されていると感じています。

20日目付近の話になるんですが、そろそろ外界に戻ったほうが良いんじゃないかと思い始めまして、おもむろに次のような会話を交わしました。

「あのさ、そろそろ元の世界に戻りたいとかって思わない?(ここで急かしてないよとか言ったら完全にオタクだしやめるか)」
「うーん……確かにみんなにそろそろ会いたいかなって思ったりはする、かな」
「でも……いいの?まだ、その……ここにいても」
「……うん、いいかな。けーびーくんと一緒にいるのも楽しいし」
「あ、うん、そう……」

このときは雑に流してしまったんですが、今冷静に考えるとやや違和感があります。ココアちゃんはおそらくセックスを拒否はしないでもまだ許容はしていないでしょう。少なくとも僕という存在に対しては。ですから「セックスはまだ早いけどやっぱり出たい」、というような、ジレンマを感じさせるような返答が期待できるはずです。例えば、「うーん…会いたいけど、その、せ、セックスは……///」みたいな。うわキモいですねこれ。なんでこんなセリフ思いついちゃったんでしょうね僕は。しかも1日目にはココアちゃんが涙をこぼしていたのを目撃していたわけですから、なおさらそう思いっていてもおかしくはないでしょう。

ところが実際には、こざっぱりと「気にしない・まだ楽しい」というような返答だったわけです。ココアちゃんを疑りすぎているだけかもしれませんが、外界に懐念を抱かせないようにしているのではないかと、思わずにはいられないわけです。

そしてもちろん僕は今も上記のジレンマに悩まされているわけです。もし本当にココアちゃんの感情が操作されているのだとしたら、まったくいい趣味をした天の声です。気づいてるんですかね、この日記の存在に。

雑感

近況と何が違うの?→書いてある場所。

  • ここに着てから200はシコった。もうエッチしたい
  • 最近出てくる料理が適当になった。なので最近は僕が作ったりココアちゃんが作ったりしている。8割後者だけど
  • ベッドがだんだん狭くなっている気がするんだよな
    • もう寝る時抱き合うレベルで密着してるから別にいいっちゃいい
    • でもココアちゃんの寝相はお世辞にもいいとは言えないのでそういう意味では困る
  • 明らかに部屋が精液臭くなっている。めちゃくちゃ失礼
  • 明らかに部屋の明るさが下がっている。めちゃくちゃ困る
  • 明らかに夜寒くなっている(3回目)。めちゃくちゃ嬉しい(正直)
  • 僕が近付こうとしなくてもココアちゃんからよってくる回数が増えた気がする
    • まあ寒いしね
    • 8月に言うような話ではない
  • そろそろキスぐらいなら許してくれそうな気がする

いつ出られるんだろうね。この調子だと2週間ぐらいしたらまた泣いちゃいそうで……。まあ泣いちゃいそうっていってるから泣いちゃうんだろうな。本当に。

しかし読み返すと脈絡のMの字もないな……


ココアちゃんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた(2日目)

これは「kb10uy「保登心愛さんとセックスしないと出られない部屋にいる」」の2日目の日記です。


これをみなさんがお目にかかる頃には僕は多分Seaurchinの新バージョンをリリースしているんじゃないでしょうか。kb10uyです。

1日目の訂正

1日目の様子は誰かが観察していたようで、すでに文献が存在します。概ね正しいんですが、多少異なっていたので訂正させてください。

  1. 「大学から帰宅する途中、満員電車の中で」→満員電車になる区間は存在しません。とはいえそこまで外部から詳細に観察できるわけでもないようですし(後述)、特に問題はないでしょう。口承でいくらでも変わるでしょうしね。
  2. 「僕は無心で頭を洗い続けたのです。」→嘘です。日課として抜いていました(が、決してココアちゃんで抜いたわけではありません、これは本当です)。
  3. 「僕はkb10uyの名に誓って紳士ですから」→誇張表現のおそれがあります。僕がこの名に誓って紳士だったらいまごろこの国はこんなに少子化が進んでいないでしょう。

今日の振り返り

外界における時間が経過しない、というアドミニストレーター(以下admin)の話が本当なのか非常に気になりますが、気にしたところで出られるわけでもないので気にしないことにしました。まあ経過してたらしたで僕が単位を落とすだけですし。いやでも困るわローン降りなくなるか

朝はココアちゃんが先に起きていました。いつ起きたのかはわかりませんが、僕が起きたのは11時半だったので午前中だったんでしょう。彼女はもうすでに着替えていました。この部屋にワードローブは存在しないので着替えどうするんだろう、と気になってはいましたが、聞いたところ頼めば出してくれるそうです。僕も念じてみたところ着慣れた部屋着が出てきたので助かりました。……本当か?なんで僕の部屋着にadminはアクセスできるんだ?

とはいえ僕のことを起こさず、ベッドも引っ込めないでおいてくれたのはココアちゃんの優しさということなんでしょう。さすがですね。


食事の話でもしましょうか。昨日思い立ったので昼食には「僕たちが一番食べているもの」という抽象的なリクエストをしてみました。その結果、

  • kb10uy: 壱角家 MAXラーメン(塩) 大盛り海苔マシ
  • ココアちゃん: クリームシチューとブレンドコーヒー

という結果になりました。さすがですね。僕はこれを14週間連続で食べていたので非常に正しいです。ココアちゃんのメニューについては、曰く「チノちゃんの味」だそうです。個人の味付けまで再現できるんですね。ところで僕は家系ラーメンについては濃いめ少なめで統一しています。汁を麺と一緒にかきこむとなんとも言えない人権が口の中に広がってなんとも言えない気持ちにさせてくれます。

夕食は「お互いの食の趣味を入れ替えて」と伝えてみました。すると僕には惣菜パンが1kgほど、そしてココアちゃんにはハンバーグカレーが配膳されました。昼食同様味は指定しませんでしたが、味見したところいわゆる「慣れ親しんだ味」でした。


あと日常生活の話ですね。これについてはただ「ご都合主義的」の一言に尽きます。本当に自分の妄想で、僕が統合を失調してしまったのではないかと再三再四疑うほどです。その例を挙げると、

  • 自宅のメインPC: OK。ローカルIPとグローバルIPが最後に家にいたときと同じだったが、こちらがこのような部屋にいることを発信しようとすると何らかの力によって封じられる。
  • スマホ/携帯: OK。電波は入らないがなぜかLTE限定サービスは使える模様。
  • p3.16xlarge: OK。「部屋を出るまで回して良い」と言われた。本気か。破産しても知らないぞ。
  • オナホ2点: NG。まあOKでも隠し場所に困るので良いんですが。
    • 追記(72日目): 30日目でOKが出てました。社の規定だそうです。
  • ローション: 3分後にNG。これは迷ったんでしょうね。
    • 追記(72日目)これもオナホ同様にOKが出てました。
  • ラビットハウスのコーヒーミル: OK。
  • 「ティッピー」: NG。
  • 「チノちゃん」: NG。


ここからはちょっと趣向が変わって会話ログです。

僕にとってココアちゃんはもちろんマット紙やIPS液晶の向こう側の存在でしたから、ひょっとしたら所謂2次元の世界で何らかのつながりがあるのではないか、と考えました。そこで夕食後に聞いてみたわけです。

「あのさ、ココアちゃん」
「なに?」
「ちょっと変なふうに聞こえるかもしれないんだけど、僕もココアちゃんも知ってそうな人について聞いてもいい?」
「けーびーくんも私も知ってそうな人?芸能人とか?」
「まあそんな感じ、2人分あるんだけど……」

特にココアさんは怪訝そうな目をこちらに向けるでもなく、受け答えしてくれました。さて問題はここからです。
僕がココアちゃん以外に2人と言ったらAさんとTさんしかいないわけですが、接触可能性を考えてTさんのほうがあり得なさそうなわけです。つまり最初はTさんについて聞くほうが安全かと思われるのですが、このとき僕は妙に嫌な予感がして、先にTさんについて尋ねることにしたのです。

「まず、高森藍子さんって知ってる?」
「たかもりあいこ……あっ、アイドルの子?」

ドンピシャです。僕はこの時点で最初の仮説について確信をもちました。

「そうそう、ゆるふわアイドルの高森藍子さん」
「知ってる知ってる、かわいいよね!私から見てもかわいいって思うもん」
「そっかー。人気はどんなだったか覚えてる?」

さて、と心の中で覚悟を決めてから次の質問に移りました。

「それと……比那名居天子さんはどう?」

その刹那、ココアさんの表情が固まり、すぐに驚いたような顔を見せました。こういう顔もいいですね…

「えっ、天子ちゃん?」
「ちゃん?」
「うん……中学のときおんなじクラスだったから」

嫌な予感が的中してしまったようです。ココアちゃんと天子が同じクラスというのは本当に、ただの、僕の妄想に過ぎませんでした。しかしココアちゃんがそのような反応を見せている以上、これは事実だったわけです。

「なるほど…青髪赤目で有頂天な感じだった?」
「うちょうてん…かどうかはよくわからないけど、見た目はそんな感じだったよ」
「なるほどなあ」

これは僕の悪い癖ですね。受け答えのレパートリーをもっと増やすべきなんでしょうけど、なるほどが使いやすすぎるんですよね…

「けーびーくんはどうして2人のことを知ってるの?」
「僕のs…僕たちの間でも有名な子だったから」
「そうなんだ~」

僕の世界、と言うの、明らかに問題がありますね。さすがにそれぐらいはわかりますから、あえてそれには言及しないでおきました。
ましてその2人と同じぐらいココアちゃんが好きだなんて、会って2日目に言うような話じゃないですから、しばらく封印しておくことにしたのです。


与太話はこれぐらいにして、他の日常生活の話をしましょう。

トイレとお風呂はあれ以上改善の見込みがなかったのでお互い我慢することにしました。ココアちゃんがどうかはわかりませんが僕は今の所精力絶倫なわけですから、いつまでもつかわかったものではないんですが。

それとさっきも出てきた着替えについては、回収して洗っておいてくれるそうです。そういうことについては部屋には本当に最小限しか用意しないつもりなんですね。

雑感

  • シコティッシュどこに捨てよう…
    • ぶっちゃけ抜いても怒られなかったのは助かった
    • オナニーNGだったら間違いなく僕はすでにエッチしていただろうな…
  • 本当に僕の妄想じゃないのか?僕の想像・記憶と相違点が見つからないのが怖い。
  • ココアちゃんはやっぱり帰りたい気持ちはあるようだ。
    • これはぶっちゃけぼくもそう
    • でも安易にえっちするのは僕のプライドが許さないしココアちゃんもそれは望んでいない可能性が高い。
  • ていうかこのココアちゃんいつ頃のココアちゃんになるんだ?